生物機能利用研究部門

遺伝子組換え作物の栽培実験

令和5年度 遺伝子組換えカイコの生育状況(飼育開始の様子 9月5日)(群馬県蚕糸技術センター 隔離飼育区画)

農研機構と群馬県蚕糸技術センターは、群馬県蚕糸技術センター内の隔離飼育区画における、今年度の遺伝子組換えカイコ(高染色性絹糸生産カイコ、赤色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコ及び緑色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコ)の第一種使用等*による飼育について、令和5年8月1日(火曜日)に飼育実験計画書を公表し、8月29日(火曜日)に開催した説明会にて飼育実験計画を説明しました。
そして、9月5日より飼育実験を開始しました。
これまで実施した隔離飼育区画での遺伝子組換えカイコの飼育実験では、3齢幼虫以降の飼育を行いましたが、今回の飼育実験では卵からかえったばかりの幼虫から飼育を開始します。
この日は隔離飼育区画のプレハブ蚕室に、ふ化したばかりのカイコ幼虫を密閉した容器に入れて搬入しました。系統ごとにトレーに入れ、人工飼料を与えた(掃き立て)後、温度管理できる恒温器(インキュベーター)にいれて飼育を開始しました。
飼育実験の詳細に関しては、 飼育実験計画書 をご覧ください。

ふ化したばかりのカイコ幼虫は黒味を帯びており、今回与えた人工飼料の色と似ています。さらに、大きさがおよそ3mm程度で非常に小さいため、写真の下段左側では、とても分かり難いのですが、およそ1,000頭 のカイコ幼虫がいます。

*:第一種使用等:「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づいた開放系(本実験では隔離飼育区画)での使用


カイコを入れた密閉容器を隔離飼育区画のプレハブ蚕室に搬入する様子

密閉容器から取り出したカイコに人工飼料を与えている様子

飼育開始直後のカイコ(1齢1日目)の様子

飼育容器に入れたカイコは恒温器(インキュベーター)内で管理する様子